AIツールが苦手でも大丈夫!ChatGPT副業で月3万円を稼ぐまでにやったこと
副業に興味はあるけれど、AIツールの画面を見ると少し身構えてしまう。
ChatGPTも話題だから触ってみたものの、「これでどうやってお金になるのか分からない」という人も多いはずです。
この体験談では、そんな「AIツールが苦手」なところからスタートした初心者が、少しずつ慣れながら月3万円を目指していくまでの道のりをまとめました。
特別なスキルや高価なツールではなく、「最低限の使い方」と「続けやすい仕組み」に絞っているので、これから始めたい方のイメージづくりにも役立つはずです。
まずは、どんな流れで月3万円まで近づいていったのかを、ざっくり把握するところから一緒に整理していきましょう。
この記事で分かること
- AIツールがほとんど使えない状態から、最初の数千円〜月3万円まで進んだステップの全体像
- 0〜2週目・3〜6週目・その後といった期間ごとに、具体的に何をしたのかという行動内容
- 自分に合った「副業スタイル」と「AIツールの組み合わせ」を決めるときの考え方
- 月3万円までに必要だった応募数・作業時間・テコ入れのポイント
- AIツールが苦手なままだとハマりやすい落とし穴と、その回避のコツ
この記事を読みながら、自分ならどのペースで、どのやり方からなら始められそうかをイメージしてみてください。
この体験談で目指すゴールと「月3万円」という現実的なライン
月3万円を最初のゴールにした理由
副業の目標を決めるとき。
いきなり「月10万円」「会社の給料と同じくらい」を目指すと、多くの人が途中で苦しくなります。
この体験談では、あえて「月3万円」を最初のゴールにしました。
理由はシンプルです。
- 本業を続けながらでも、現実的に到達しやすいラインだからです。
- 作業時間と負担のバランスが、まだ崩れにくい金額だからです。
- AIツールや副業に慣れる「練習期間」を含めても、頑張れば手が届く範囲だからです。
まずは「月数千円」。
次に「月1万円」。
その次のステップとして「月3万円」を一つの区切りにしたイメージです。
月3万円が生活にもたらすインパクト
月3万円は、数字だけ見ると大きな金額ではないかもしれません。
それでも、生活の中では意外とインパクトがあります。
- スマホ代やサブスクなど、固定費の一部をほぼカバーできる金額です。
- 子どもの習い事や、自分の趣味に回せる「自由なお金」が増えます。
- 書籍代やオンライン講座など、「学びへの再投資」にも使えます。
毎月3万円が続くと、1年で36万円です。
ボーナスを一つ増やしたような感覚にもなります。
このくらいの規模であれば、
「本業を壊さない」「健康を壊さない」範囲で目指しやすい金額です。
AIツールが得意な人ではなく「苦手側の人」の体験談である意味
この体験談は、もともとITに強い人や、エンジニアの成功例ではありません。
むしろ、AIツールの画面を見ると少し身構える側の人でした。
- 英語のUIを見ると、すぐに閉じてしまうタイプ。
- 新しいツールを入れるだけで疲れてしまうタイプ。
- 「自分はアナログ人間かもしれない」と感じていたタイプです。
そんなスタート地点からでも、使い方を絞れば月3万円までは届きました。
この「苦手側スタート」の体験だからこそ、同じような不安を持つ人の参考になります。
AIツールを完璧に使いこなす必要はありません。
よく使う場面を3〜5パターンに絞り、そこだけ強くしていったイメージです。
この体験談で追いかける期間とツールの範囲
本記事で追いかけるのは、ざっくり「3か月〜半年」くらいの流れです。
- 0〜2週目:AIツールに慣れる準備期間
- 3〜6週目:自分に合う副業スタイルとAIの役割を決める期間
- その後:小さな案件から収入を増やし、月3万円ラインに近づけていく期間
使った主なツールは、次の通りです。
- ChatGPT(文章作成・要約・構成づくりのサポート)
- 必要に応じて、無料または低価格のAIツールを少し追加する程度
高額なツールは使っていません。
操作を覚えきれないほど多くのサービスにも手を出していません。
「最低限のAIツール」+「自分の作業スタイル」。
この組み合わせで、どう月3万円ラインに近づけていったか。
期間ごとの行動と具体的なステップを順番に追っていきます。
スタート地点|AIツールがほぼ使えなかった頃の状況

30代会社員としてのプロフィールと前提条件
今回紹介する方は30代後半の会社員です。
業種は一般的なオフィスワークで、いわゆる「ホワイトカラー」の仕事をしています。
在宅ワークの経験はほぼゼロでした。
副業も、これまで本格的に取り組んだことはありませんでした。
家族構成は、パートナーと子ども1人の3人暮らしです。
共働きのため、家事や子育てにもそれなりに時間を使う生活でした。
パソコンは日常的に仕事で使っていました。
ただし、使っているのはメールとOfficeソフト、社内システムが中心でした。
ショートカットキーや効率化ツールには詳しくありません。
「最低限のPC操作はできるけれど、ITに強いとはとても言えない」というレベルでした。
1日のタイムラインと「本当に使えた副業時間」
スタート時点の平日のタイムラインは、ざっくり次のようなイメージです。
朝7時頃に起床します。
朝食準備と子どもの支度をして、8時頃に家を出ます。
通勤時間は片道40〜50分ほどです。
電車の中ではスマホでニュースやSNSを見ることが多い状態でした。
9時前に出社し、18時頃まで勤務します。
月の残業時間はおおよそ20時間前後で、多い週は帰宅が20時を過ぎることもありました。
帰宅後は、夕食・片付け・子どもの相手であっという間に時間が過ぎます。
一息つけるのは、21時半〜22時頃になることがほとんどでした。
そこから入浴や翌日の準備をすると、24時前後には寝たい気持ちになります。
健康面を考えると、睡眠時間を削り続けるのは現実的ではありません。
この生活リズムの中で、「副業に本当に使えた時間」は平日1日あたり30〜60分程度でした。
休日も、家族との予定や家事を考えると、まとまって取れるのは2〜3時間が限度でした。
最初から毎日2〜3時間を副業に使えるような余裕はありませんでした。
「本業の合間に少しだけ」「夜に30分だけ」。
その程度のスキマ時間からのスタートだった、という前提があります。
AIツールとの距離感と心理的ハードル
AIツールとの距離感は、正直に言うと「ほぼ初心者」でした。
ChatGPTについては、ニュースやSNSで名前を聞いたことがある程度でした。
「無料版を少し触ってみたことがある」というレベルからのスタートです。
試したことがあると言っても、
・調べ物を少し聞いてみた
・簡単な文章を作ってもらった
その程度にとどまっていました。
他のAIツール(画像生成ツールや自動化ツールなど)は、名前だけ知っている状態でした。
実際にアカウントを作って使ったことは、ほとんどありませんでした。
心理的なハードルも高い状態でした。
英語の画面が出てくると、急に難しそうに感じてしまいます。
設定画面や専門用語が並ぶと、「自分には関係ない世界だ」と感じて、そっと閉じてしまうことも多くありました。
「AIツール=難しそう」
「触って壊したらどうしよう」
「自分のような文系・普通の会社員には向いていないのでは」
そんな不安が、頭のどこかに常にありました。
この体験談のスタート地点は、決して「ITリテラシーの高い人」ではありません。
最低限のPC操作はできるものの、AIツールはほぼ使えない。
副業に使える時間も、毎日30〜60分程度しかない。
その状態から、少しずつ慣れながら月3万円まで近づけていったプロセスを、このあと順番にたどっていきます。
0〜2週目|AIツールに慣れるためにやったこと
1週目は「ChatGPTの基本操作だけ」に絞った
0〜2週目は、「まず慣れる期間」と割り切りました。
最初の1週目は、稼ぐことはいったん忘れて、ChatGPTの基本操作だけに集中しました。
やったことはシンプルです。
- ブラウザからChatGPTを開く
- 日本語で質問やお願いを書いてみる
- 返ってきた文章を読み、もう一度聞き方を変えてみる
まずは、以下の3パターンを毎日少しずつ練習しました。
1つ目は「要約」です。
自分が書いた長めの文章や、ニュース記事の一部を貼り付けて、「3行で要約してください」とお願いしました。
2つ目は「言い換え」です。
自分の文章をそのまま入れて、「もっとやさしい言葉に言い換えてください」「ビジネスメール風にしてください」と指示しました。
3つ目は「文章の型づくり」です。
「導入→問題→解決策→まとめ」のような型を指定して、「この型に沿って説明文を作ってください」と頼みました。
最初の1週間は、これだけです。
「難しいことはしない」「3パターンだけ覚える」と決めたことで、挫折しにくくなりました。
自分の仕事や興味分野をテーマに「お試しアウトプット」
2週目に入ってからは、練習の内容を少しだけ現実に寄せました。
よく知らない分野ではなく、自分の仕事や興味分野をテーマに使いました。
例えば、仕事でよく扱う商品の説明文を、ChatGPTに書いてもらいました。
「この商品の特徴を3つに整理して、初心者向けに説明してください」といった形です。
自分の趣味についても試しました。
「ランニング初心者向けに、最初の1週間のメニューを提案してください」
「読書が苦手な人向けに、本を1冊読み切るコツを教えてください」
こうした「お試しアウトプット」を通して、次の感覚が少しずつつかめてきました。
- ChatGPTは、テーマを具体的に伝えるほど答えやすくなる
- 指示があいまいだと、やはり内容もぼやける
- 自分の知っている分野だと、「どこが違うか」「どこが足りないか」を判断しやすい
AIの出力を「丸飲み」するのではなく、
「どこを直したら、自分の言葉になるか」を考える練習にもなりました。
毎日10〜20分だけ触り続けるために決めたルール
0〜2週目で大事にしたのは、「長時間やること」ではなく「毎日触ること」です。
忙しい日でも、10〜20分だけはChatGPTを開くと決めました。
続けるために、次のような小さな工夫をしました。
- スマホのホーム画面にChatGPTのショートカットを置く
- 「夜寝る前の20分だけはChatGPTの時間」と決めてカレンダーに入れる
- 何をするか迷わないように、「今日やる練習メニュー」をあらかじめメモしておく
練習メニューは、とても簡単なものばかりです。
- 文章の要約を1本
- 言い換えを2パターン
- 自分の仕事や趣味をテーマにした文章作成を1本
これをこなすだけで10〜20分はすぐに過ぎます。
大切にしたのは、「完璧に理解する」ことではありません。
「毎日開く」「毎日1回は入力する」という習慣を作ることでした。
全部覚えず「よく使う3〜5パターン」を先に固めた
AIツールに苦手意識があったので、「機能を全部覚える」ことは最初から諦めました。
代わりに、「よく使う3〜5パターンの使い方」を先に固める方針にしました。
具体的には、次の5つです。
- 要約してもらう
- やさしい言葉に言い換えてもらう
- ビジネス調・敬語に整えてもらう
- 説明文や記事の「見出し案」を複数出してもらう
- 自分の文章の「改善点」を3つだけ指摘してもらう
この5パターンをテンプレとしてメモに残しました。
毎回指示文を考えるのではなく、コピペして少しだけ中身を変えるようにしました。
また、AIの出力をそのまま使わないことも意識しました。
一度自分で読み直し、次のような点を必ず調整するようにしました。
- 自分の言い回しに近づける
- 実際の経験や数字を少し足す
- 不自然な表現や古い情報がないかをチェックする
0〜2週目でやったことは、まとめると次の3つだけです。
- ChatGPTに毎日10〜20分触る習慣をつくった
- 自分の仕事や興味分野をテーマに「お試しアウトプット」を出してみた
- よく使う3〜5パターンの使い方だけを先に固めた
この「慣れる期間」をしっかり取ったことで、
3週目以降の「副業として使うフェーズ」にスムーズに移りやすくなりました。
3〜6週目|自分に合う稼ぎ方とAIツールの組み合わせを決める
最初に候補に挙がった「AI×副業スタイル」
3〜6週目は「どの稼ぎ方とAIを組み合わせるか」を決めた期間でした。
AIツールに少し慣れてきたタイミングで、具体的な副業モデルを洗い出しました。
最初に候補に挙がったジャンルは、おおまかに次の4つです。
- ライティング+ChatGPT
- デザイン+画像生成AI/Canva
- 事務・リサーチ作業+AI補助
- 自分のブログやnoteでの情報発信
ライティング+ChatGPTは、一番イメージしやすい組み合わせでした。
「構成や下書きをChatGPTに手伝ってもらい、自分で仕上げる」という形です。
デザイン+画像生成/Canvaは、「見た目を作る副業」です。
バナーやサムネイルなどを、テンプレートとAIの力で作るイメージでした。
事務・リサーチ作業+AI補助は、調べ物や資料整理を代行する仕事です。
ChatGPTに要約や下調べを手伝ってもらいながら、結果をまとめる形です。
自分のブログやnoteでの情報発信は、「自分のメディアを育てる」タイプです。
時間はかかりますが、当たれば継続的な収入も期待できるモデルです。
この段階では、どれか一つに決め切るのではなく、「候補リスト」を作ることを意識しました。
いったん幅広く出してから、「自分に合うもの」を絞り込む流れにしました。
自分の経歴・得意不得意・時間から「続けやすさ」を比較した
次に、「自分の条件」と照らし合わせて、各候補を比較しました。
評価の軸は、大きく3つに絞りました。
- 経歴との相性
- 得意/不得意
- 副業に使える時間とのバランス
経歴との相性では、「今までの仕事で何をしてきたか」を基準にしました。
文章を書く機会はそこそこあるが、デザインはほぼ触ったことがない、という状態でした。
得意/不得意の面では、「言葉」と「見た目」のどちらに抵抗が少ないかを考えました。
デザインは興味はあるものの、「センスが問われそう」という不安が強めでした。
一方で、文章は時間はかかるものの、「全くできないわけではない」と感じていました。
時間の面では、平日30〜60分、休日2〜3時間という制約が常にあります。
「毎回、新しいツールや操作を覚える必要があるジャンル」は、長続きしにくいと判断しました。
これらを踏まえて、次のような感覚が見えてきました。
- ライティング+ChatGPT
→ 学ぶことは多いが、過去の経験が多少生きる。 - デザイン+AI/Canva
→ ゼロからのスタートで、慣れるまでの負荷がやや高い。 - 事務・リサーチ+AI補助
→ 本業の延長線としてはやりやすいが、単価が低くなりがち。 - ブログ・note運営
→ 伸びたときのポテンシャルはあるが、結果が出るまで時間がかかる。
この比較を通じて、「今の自分でも続けられそうか」という視点が少しずつ固まってきました。

最終的に選んだ軸は「文章系+ChatGPTサポート」
最終的に選んだメインの軸は、「文章系の仕事×ChatGPTサポート」でした。
具体的には、ライティング案件や、文章ベースの簡単な資料作成です。
理由はいくつかあります。
まず、初期費用がほとんどかからない点です。
パソコンとネット環境、そしてChatGPTがあれば始められます。
有料ツールにいきなりお金をかけなくても、練習と小さな案件はこなせます。
次に、「単価は低くても、案件数で調整できる」イメージが持てた点です。
最初は文字単価の安い仕事でも、数をこなすことで経験と実績になります。
その先で、単価交渉やジャンル特化につなげやすいと考えました。
そして何より、「AIの得意分野と人間の強みを組み合わせやすい」と感じた点が大きかったです。
- ChatGPTが得意なこと
→ 構成案づくり、たたき台の文章生成、言い換え、チェック - 人間側が担うべきこと
→ 体験談の追加、具体例や数字の挿入、読み手への気配り、最終判断
この役割分担であれば、「AIツールが得意な人」でなくても戦えます。
むしろ、「読み手の立場で違和感に気づけるか」が価値になっていきます。
こうして、「文章系+ChatGPTサポート」をメイン軸にする方針を固めました。
ここから先は、この軸に沿って練習や案件探しを進めていくことになります。
あえて「やらない」と決めた稼ぎ方もはっきりさせた
同時に、「やらない稼ぎ方」を先に決めたことも重要でした。
これは、月3万円を目指すうえで、遠回りを避けるためのルールでもあります。
まず、高額情報商材には手を出さないと決めました。
「このノウハウさえ買えば、誰でも月◯◯万円」という売り文句のものです。
情報自体の価値がゼロとは言いませんが、最初の一歩としてはリスクが高いと判断しました。
次に、「完全放置系の自動ツール任せ」も避けると決めました。
「一度設定すれば、あとは自動でお金が入る」といったモデルです。
仕組みづくりには、そもそも高いスキルと時間が必要です。
初心者がいきなり狙うと、ツールだけ契約して終わる可能性が高いと感じました。
また、規約ギリギリの案件にも近づかないと決めました。
- 有料コンテンツの丸パクリやAIリライト
- 画像生成AIの出力を、そのままテンプレとして大量販売
- プラットフォームの禁止ルールに触れそうな仕事
こうした案件は、短期的には稼げるように見えることもあります。
ただし、アカウント停止や信用失墜などのリスクが非常に高いです。
「何をするか」と同じくらい、「何をしないか」を先に決めたことで、迷いが減りました。
7〜12週目|小さな案件で「0→1」の収入を作るまで
最初の一歩は「小さな案件に申し込んでみる」ことから始まった
7〜12週目は、「練習」から「実際の仕事」に一歩踏み出した期間でした。
いきなり大きな案件は狙わず、「小さくてもいいからお金が発生する仕事」を探しました。
最初に使ったのは、一般的なクラウドソーシングサービスです。
登録自体は無料で、プロフィールを入力するとすぐに案件一覧を見られます。
まずは「初心者歓迎」「マニュアルあり」と書かれた案件に絞りました。
いきなり専門性の高い案件や、高単価すぎる案件は避けました。
案件を探すときは、次のポイントを意識しました。
- 自分でも内容がイメージできるか
- 納期が短すぎないか
- 仕事内容と報酬のバランスが大きくズレていないか
この段階では、「完璧な条件の仕事」を探すのではなく、
「やってみることで経験になりそうか」を基準にしました。
プロフィール文と提案文はChatGPTでたたき台を作ってから整えた
実績ゼロの状態では、「プロフィール」と「提案文」がほぼ唯一のアピール材料です。
ここで、ChatGPTをフル活用しました。
まず、プロフィール文のたたき台をChatGPTに作ってもらいました。
- 自分の経歴
- 得意なこと
- これからチャレンジしたい仕事の方向性
このあたりの情報を箇条書きで渡し、「クラウドソーシング用の自己紹介文を書いて」と依頼しました。
出てきた文章は、そのままでは少し「きれいすぎる」印象でした。
そこで、自分の言葉に合うように、表現を短くしたり、エピソードを足したりしました。
提案文も同じ流れです。
- 案件の募集文をコピー
- ChatGPTに読み込ませる
- 「この案件に応募する提案文の案をください」と依頼
こうして出てきた文章をベースにして、次の点だけは必ず自分で直しました。
- 実績を盛りすぎない
- できないことは「できません」とはっきり書く
- 募集文に書かれている条件を一つずつ確認していることを示す
AIに丸投げせず、「自分の責任で出す文章」に変えることを意識しました。
実績ゼロでも見せられるポートフォリオの工夫
実績ゼロのときに一番困るのが、「見せられる成果物がない」という点です。
そこで、「練習で作ったものを、疑似的なポートフォリオとして使う」方法を取りました。
具体的には、次のような流れです。
- これまでの練習で作った文章や資料から、出来が良いものを3〜5本選ぶ
- ChatGPTに「仮の依頼内容」を考えてもらう
例:「○○という商品紹介記事をお願いします」など - その「仮の依頼内容」とセットで、「こういう依頼を受けた想定で作りました」と説明を書く
これを、Googleドキュメントや簡単なポートフォリオページにまとめました。
クラウドソーシングからアクセスしやすいように、URLで共有できる形にしました。
実案件ではありませんが、クライアント側から見れば、
「どのくらいの文章が書けるのか」は十分伝わります。
大事なのは、「何も見せない」状態を避けることです。
少しでもイメージしてもらえる材料を用意すると、返信率が変わってきます。
応募数と受注数の現実|10〜20件応募してやっと1〜2件決まるイメージ
応募〜受注の流れは、正直に言うと順風満帆ではありませんでした。
7〜9週目くらいで、まず10件前後の案件に応募しました。
結果は、次のようなイメージです。
- 応募:10〜15件
- 返信がきた案件:3〜5件
- 実際に受注できた案件:1〜2件
つまり、「応募すればすぐ決まる」という状態ではありません。
断られたり、返信が来なかったりすることも普通にあります。
ただ、これは自分だけの話ではなく、多くの人が通るプロセスだと考えました。
「落ちるのが当たり前。通ったらラッキー」くらいの感覚で続けると、気持ちが楽になります。
10〜12週目には、さらに数件応募し、合計で20件ほどの応募に達しました。
そこから追加で1〜2件受注できたイメージです。
このころには、ChatGPTで提案文や作業フローを整えるスピードも少し上がっていました。
初案件の内容・単価・作業時間と「0→1」の意味
初めて受注できた案件は、決して大きな仕事ではありませんでした。
- 内容:ブログ記事の作成(2,000文字前後)
- 単価:1,500〜3,000円程度
- 納期:3〜5日ほど
作業の流れは、次のように組み立てました。
- ChatGPTにテーマとキーワードを渡し、見出し案(構成)を出してもらう
- その構成をベースに、本文のたたき台を生成
- 自分で全文を読み直し、体験談や具体例を足しながらリライト
- 最後に、表現の調整と誤字チェックを自分で行う
トータルの作業時間は、慣れないこともあり、3〜4時間程度かかりました。
時給換算すると、正直なところ「高い」とは言えません。
それでも、「誰かからお金をもらって仕事を完了させた」という事実は大きかったです。
- 本当に振り込まれた金額を見たときの安心感
- 「ネット上の仕事でも、ちゃんと形になる」という実感
- 自分でも「0→1」は作れるという手応え
この感覚が、次のステップに進むためのエネルギーになりました。
ここまでで得たのは、「完璧な効率」ではありません。
むしろ、「効率はまだ悪いけれど、それでも収入は生まれる」という現実です。
この7〜12週目の経験が、「月3万円まで伸ばせるかもしれない」というイメージの土台になっていきました。
月3万円に届くまでにやった「3つのテコ入れ」
テコ入れ① 単価の低い案件を減らし「セット商品」に組み替えた
初収入が出たあとも、最初は低単価の案件ばかりを続けていました。
1本あたりの単価は1,000〜2,000円前後が多い状態でした。
このままでは、どう計算しても月3万円が遠いと分かりました。
そこで、「単価を上げる工夫」を意識的に始めました。
最初にやったのは、「セット商品」にすることです。
例としては、次のような組み替えです。
- 記事本文だけ → 構成案+記事本文+タイトル案のセットにする
- ブログ記事1本 → 関連見出し案や内部リンク案も合わせて提案する
クライアントにとっては、「別々に頼むより楽」な形になります。
こちらにとっては、「1件あたりの単価を上げやすい」形になります。
この工夫で、1件1,500円だった案件が、
同じテーマでも3,000〜4,000円くらいになるケースが出てきました。
同じ時間でこなす件数は少し減ります。
しかし、トータルの金額は上がりやすくなりました。
「数をこなす」から「価値のセットで提案する」に発想を切り替えたことが、
月3万円に近づくきっかけになりました。
テコ入れ② ジャンルを絞って「専門っぽさ」を出した
次に取り組んだのは、「ジャンルを絞ること」です。
最初は、どんなテーマでもとにかく応募していました。
しかし、案件ごとに毎回ゼロから調べるので、時間がかかりました。
文章にも「薄さ」が出てしまいがちでした。
そこで、自分の経験と相性が良いジャンルを一つ決めました。
例としては、次のような絞り方です。
- 本業で関わっている業界
- これまで興味を持って勉強してきた分野
- 人より少しだけ詳しいと感じるテーマ
ジャンルを決めたら、ChatGPTにこう頼みました。
- その業界でよく使う専門用語の整理
- よく読まれているテーマと見出しのパターン
- 記事の型(テンプレ構成)の案出し
これをベースに、自分の体験や本業の知識を足していきました。
結果として、「このジャンルが得意です」とプロフィールに書けるようになりました。
募集側からも、「専門っぽい人」として見てもらいやすくなりました。
ジャンルを絞ったことで、毎回のリサーチ時間も減りました。
同じ型を流用できるので、作業スピードも少しずつ上がりました。
テコ入れ③ AIツールの使い方を「マイルール化」して時短した
3つ目のテコ入れは、「AIツールの使い方を固定すること」です。
毎回その場でプロンプトを考えていると、意外と時間がかかります。
そこで、「よく使う型」をいくつか決めてしまいました。
たとえば、次のようなマイルールです。
- プロンプトのテンプレ
- 構成案を出すときの定番プロンプト
- 下書き文を整えてもらうときのプロンプト
- 文章のトーンを調整するときのプロンプト - チェックリスト
- 納品前に見るポイント(誤字・主語と述語・言い切り方など)
- ChatGPTの出力にありがちな不自然さを確認するリスト - テンプレート
- よく使う記事構成の型
- 提案文や納品時メッセージのひな型
これらをメモアプリやドキュメントにまとめておきました。
案件ごとに、それをコピーして少しだけ調整する形にしました。
この「マイルール化」で、1案件あたりの作業時間がじわじわ短くなりました。
たとえば、最初は1本に4時間かかっていたものが、
同じレベルのクオリティで2〜2.5時間ほどで終わるようになりました。
時間が短くなると、こなせる件数も自然と増えます。
同じ「1日1〜2時間の副業時間」でも、売上の上限が上がっていく感覚がありました。
最終的に「何件×いくら」で月3万円ラインに届いたか
こうしたテコ入れを続けた結果、月3万円前後に届いたときの構成は、おおよそ次のようなイメージでした。
- 4,000〜5,000円クラスの案件:4件前後(例:記事セットやボリューム多めの案件)
- 2,000〜3,000円クラスの案件:3〜4件(短め記事や部分的な執筆)
- 1,000円前後の小口案件:数件(リライトやチェックのみなど)
ざっくり数字で見ると、次のような合計感です。
- 4,500円 × 4件 = 18,000円
- 2,500円 × 3件 = 7,500円
- 1,000円 × 4件 = 4,000円
- 合計:およそ29,500円(=ほぼ月3万円)
週あたりの作業時間は、目安としてこんなイメージでした。
- 平日:1〜1.5時間 × 4日
- 休日:2〜3時間 × 1〜2日
無理をすればもっと増やせますが、
「本業や生活に大きな負担をかけずに回せるライン」として、このくらいに抑えました。
その結果、
- 単価の底上げ
- ジャンル特化による効率アップ
- AIツールのマイルール化による時短
という3つのテコ入れが合わさり、月3万円ラインに現実味が出てきました。
いきなり特別な才能が必要だったわけではありません。
「どの案件を選ぶか」と「どうやって時間を短縮するか」を、少しずつ調整した結果として、
月3万円という数字に届いた、という感覚に近かったです。

AIツールが苦手なままだとハマる落とし穴と、その回避策
落とし穴①:次々に新しいAIツールに手を出して、どれも中途半端になる
AIツールが苦手な人ほど、「もっと簡単にできる別のツールがあるかも」と考えがちです。
SNSやYouTubeで新しいサービスを見て、そのたびに試してみたくなります。
しかし、この動き方には大きな落とし穴があります。
ひとつひとつのツールの使い方が浅いままになります。
結果として、どれも「便利そうだけど、よく分からない」で終わりがちです。
学ぶ時間も、設定する時間も、バラバラのツールに分散します。
副業で使える「実戦レベルのスキル」がなかなかたまりません。
回避策はシンプルです。
まずは「メインツールを1〜2個に絞る」と決めてしまいます。
たとえば「文章はChatGPT」「デザインや画像はCanva」のように軸を作ります。
それ以外のツールは、「今の目標(月3万円など)に本当に必要か」で判断します。
必要になるまでは、情報だけ軽く見る程度にとどめます。
もうひとつ大事なのは、「使い方を覚えるより、同じパターンを何度も繰り返す」ことです。
- 構成を出すときのプロンプト
- 下書きを整えるときのプロンプト
- 要約するときのプロンプト
このように、よく使う3〜5パターンだけをまず固めます。
「全部の機能を覚える」よりも、「少数の型を使いこなす」ほうが実戦的です。
落とし穴②:ChatGPTに全部丸投げして、品質チェックをしないまま納品しそうになる
AIツールが苦手な人ほど、「自分で考えるより任せたほうが早い」と感じやすいです。
その結果、ChatGPTの文章をほぼそのまま納品してしまいそうになることがあります。
ここにも大きなリスクがあります。
- 内容が古いままになっている
- 表現が不自然で、日本語として浮いている
- 事実関係に誤りが含まれている
こうした問題に気づかず、クライアントに渡してしまう可能性があります。
一度でも大きなミスをすると、その後の信頼は取り戻しにくくなります。
回避策として、次の「最低限のチェックルール」を決めておきます。
1つ目は、「AIの出力は必ず自分の目で読む」と決めることです。
時間がかかっても、一度は頭から最後まで読み通します。
2つ目は、「事実や数字が出てくる部分は手動で確認する」ことです。
とくに統計・法律・医療・投資などは要注意です。
AIの文章をベースにしながら、最新情報は自分で検索して照らし合わせます。
3つ目は、「自分の言葉を必ず少し足す」ことです。
- 自分の経験
- 実際にやってみた感想
- 注意点や失敗談
こうした要素を数行でも入れるだけで、文章の温度が変わります。
「全部AIが書きました」という印象を減らすことにもつながります。
AIへの丸投げをやめるだけで、トラブルの多くは防げます。
落とし穴③:「AIがあるから単価が低くてもいい」と考えて時間を安売りしてしまう
AIツールがあると、「作業が早く終わるから、安くても仕方ない」と感じやすくなります。
たしかに、ChatGPTを使うと、手作業だけのときよりスピードは上がります。
しかし、「AIがあるから低単価でいい」という考え方には注意が必要です。
作業が早く終わっても、そこには次のような価値が含まれます。
- テーマを理解して文章に落とし込む力
- AIに適切な指示を出すプロンプトの技術
- 出力をチェックし、整え直す編集スキル
これらは「ただの時間」ではなく、「スキル」としての価値です。
安すぎる案件に慣れてしまうと、あとから単価を上げるのが難しくなります。
回避策として、まず「ざっくりの時給」を意識します。
案件の報酬と、実際にかかった時間をメモします。
たとえば、2,000円の案件に4時間かかった場合、実質時給は500円です。
それを見たうえで、次のように判断します。
- この案件は継続する価値があるか
- 単価交渉の余地があるか
- 同じ時間で、もう少し単価の高い案件に挑戦できないか
もうひとつのポイントは、「AIを使ったから値下げする」のではなく、
「AIを使うことで、より質の高い成果物を出せる」と考え直すことです。
たとえば、同じ2,000円でも、
- 構成が分かりやすい
- 説明が整理されている
- 誤字脱字が少ない
といった形で、クライアントの満足度を上げることができます。
その積み重ねが、のちの単価アップや継続依頼につながります。
AIがあるからこそ、「時間を安売りしない」意識が大切になります。
苦手意識があっても前に進むためのマインドセット
AIツールが苦手な人は、「完璧に使いこなせないと副業は無理」と感じがちです。
しかし、月3万円レベルであれば、「使いこなす」より「一部をうまく使う」イメージで十分です。
大事なのは、次の3点です。
- ツールの数を増やしすぎないこと
- AIに丸投げせず、自分の目と頭を必ず通すこと
- 自分の時間やスキルの価値を下げすぎないこと
この3つを押さえていれば、「AIが苦手な人」でもゆっくり進めます。
最初から高度なプロンプトや複雑なツール連携を目指す必要はありません。
よく使う1〜2パターンを固めて、小さな案件で試しながら少しずつ広げていけば大丈夫です。
AIツールは、あくまで「自分の仕事を楽にする道具」です。
道具に振り回されず、「自分がどんな働き方をしたいか」を軸にして使っていくことが、
落とし穴にハマらずに月3万円ラインを目指すための土台になります。
まとめ|AIツールが苦手でも「仕組み+習慣」で月3万円は狙える
この体験談で通ったステップの振り返り
ここまでの内容を、もう一度シンプルに整理します。
この体験談では、次の流れで月3万円まで近づいていきました。
- 0〜2週目:AIツールに慣れる期間
- 3〜6週目:稼ぎ方(副業モデル)とAIの役割を決める期間
- 7〜12週目以降:小さな案件で「0→1」を作り、テコ入れで「月3万円ライン」を目指す期間
最初の2週間は「練習だけ」です。
ここで、ChatGPTの基本的な使い方と、自分なりの「よく使う型」を作りました。
次の3〜6週目では、「自分はどの稼ぎ方なら続けられるか」を見極めました。
ライティングなのか、デザインなのか、リサーチなのか。
そのうえで、「この副業モデルでは、AIにどこまで任せるか」も決めました。
7週目以降は、実際に案件に応募して、お金が発生する段階です。
最初は数千円レベルの収入ですが、ここで「0→1」ができます。
その後、単価や案件の組み立て方をテコ入れして、月3万円に近づけていきました。
大事なのは、「一気に月3万円」ではなく、「段階を踏んで少しずつ上げていった」という点です。
「全部完璧にやろうとしない」ことの大切さ
AIツールが苦手な人ほど、「ちゃんと使いこなせていない」と感じやすいです。
その結果、「もっと勉強してから副業をしよう」と先延ばしになりがちです。
しかし、月3万円を目指すうえで、最初から完璧にやる必要はありません。
必要なのは、次のような「最低限のライン」です。
- 著作権や規約をざっくりでも確認すること
- AIの出力をそのままコピーせず、一度は自分の目でチェックすること
- 事実や数字が出てきたら、自分で検索して確かめること
このラインさえ守れていれば、「まずは小さく始める」ことができます。
逆に、「完璧なプロンプトを覚えてから」「全ての機能を理解してから」と考えるほど、動き出しが遅くなります。
副業で大事なのは、「やりながら慣れていく」スタンスです。
AIツールのスキルも、案件経験も、少しずつ積み上がります。
その積み重ねが、結果として月3万円という数字につながっていきます。
今日からできる小さな一歩の提案
最後に、「今日からできること」を具体的にいくつか提案します。
どれか一つだけでも構いません。
- 毎日10分だけChatGPTを触る時間をカレンダーに入れる
- 自分が気になっている副業候補と、AIツールの組み合わせを書き出してみる
- クラウドソーシングのアカウントだけ作り、どんな案件があるか眺めてみる
どの行動も、「まだ稼げていない段階」でもできることです。
そして、この小さな一歩が「習慣」につながります。
AIツールが苦手でも、
- ツールは1〜2個に絞る
- 使い方は3〜5パターンに絞る
- 毎日少しだけ触る時間を確保する
この3つがそろえば、「仕組み+習慣」ができます。
そのうえで、自分に合った副業モデルと組み合わせれば、月3万円は十分に現実的なラインです。
怖がりすぎず、「小さく試して、少しずつ調整する」というイメージで進めていきましょう。


