時間がない会社員がChatGPT副業で「自由時間」と副収入を取り戻すまでのストーリー
平日は残業や通勤で1日が終わってしまう。
家に帰るころにはクタクタで、とても副業まで手が回らない。
そんな感覚を持ったまま、「ChatGPT副業」という言葉だけがタイムラインを流れていく。
このストーリーは、そんな会社員が、いきなり仕事を辞めたり無理をしたりせずに、ChatGPTを使って「本業の作業時間を短くし、そのぶんの時間を副業にまわしていった」記録です。
魔法のように一気に自由時間が増えたわけではありません。
それでも、1日30〜60分をひねり出し、少しずつ副収入と余裕を増やしていった流れを、できるだけ具体的にまとめました。
この記事で分かること
- ChatGPTを本業のメール・資料・要約などに使って、1日30〜60分を生み出した具体的な使い方
- 浮いた時間を「副業時間」に変えるためのスケジュールの組み方とマイルール
- ChatGPT×副業で最初の数千円〜1万円の収入が出るまでのタイムラインとリアルな数字
- 忙しい会社員が感じやすい「しんどさ」と、その中でも続けるために見直したポイント
「時間がないから副業は無理かもしれない」と感じている方ほど、明日からの時間の使い方を考えるヒントになるはずです。
このストーリーで伝えたい「時間を取り戻す」という考え方
「時間を取り戻したい」と聞くと。
仕事の手を抜いたり。
早く帰るために手を抜いたり。
そんなイメージを持つ人もいるかもしれません。
このストーリーで言う「時間を取り戻す」は、まったく別の意味です。
本業の作業をChatGPTで効率化して。
自分の意思で使える時間を少しずつ増やしていく。
その結果として、副業に回せる時間が生まれる。
この流れを指しています。
まずは、「サボること」でも「いきなり会社を辞めること」でもない。
ここをはっきりさせたうえで、話を進めていきます。
残業と副業をめぐる今の現実
多くの会社員は、「平日は仕事で1日が終わる」と感じています。
通勤に片道30分〜1時間。
業務時間が8時間前後。
そこに、1日30分〜1時間の残業が加わります。
家に着くころには、21時前後になることもあります。
そこから夕食やお風呂、家事をこなします。
気づけば、自由に使える時間はほんのわずかです。
副業を考えても。
「この状態で、さらに副業なんて無理だ」と感じるのは自然なことです。
気力も体力も残っていない日も多いからです。
さらに、休日も完全に休めるとは限りません。
平日の疲れをとるだけで終わってしまったり。
家族の用事が入ったりします。
頭のどこかには「副業をしたい」という思いがある。
けれど現実的には、「時間がない」がいつも先に来てしまう。
これが、多くの会社員が直面しているスタートラインです。
「時間を取り戻す」は、いきなり退職することではない
ここで大事なのは、「時間を取り戻す」のハードルを上げすぎないことです。
いきなり残業ゼロにする。
会社を辞めてフリーランスになる。
こうした極端な変化を目指す必要はありません。
このストーリーで目指すのは、もっと小さな一歩です。
まずは、本業の一部の作業だけにChatGPTを使うこと。
例えば、次のような作業です。
- 文章を書く作業(メール、チャット、報告書の素案)
- 長い文章を読む作業(議事録・資料の要約)
- 企画やアイデア出しの「たたき台」づくり
これらの作業にChatGPTを使うと。
1つ1つのタスクにかかる時間を、少しずつ短くできます。
いきなり「残業ゼロ」を目指す必要はありません。
まずは、1日あたり30〜60分の時間を生み出すことをゴールにします。
- 資料作成に2時間かかっていたものを、1時間半にする。
- メール文に30分かかっていたものを、15分にする。
こうした「小さな時短」の積み重ねで、1日の中にすき間が生まれます。
このすき間が、「時間を取り戻す」の第一歩になります。
このストーリーで追いかけるゴール
このストーリーで追いかけるゴールは、とてもシンプルです。
1つ目は、平日に30〜60分の自由時間をつくることです。
何もしなければ消えていた時間を、意識的に生み出します。
この時間を「副業に使う時間」としてブロックします。
2つ目は、その時間を使って月数千円〜1万円の副収入をつくることです。
いきなり月10万円を目指すわけではありません。
まずは、「0を1にする」ことを目標にします。
- 1日30分〜1時間を、週に3〜5日ほど副業に使う。
- それを2〜3か月続けてみる。
このくらいのイメージで進めていきます。
このゴール設定には理由があります。
- 本業に支障を出さない現実的なラインであること
- 過度なプレッシャーをかけずに続けやすいこと
- ChatGPTを「少しずつ使いこなす」練習期間にもなること
この記事全体では、
- どの作業で時間を浮かせたのか
- 浮いた時間でどんな副業をしたのか
- その結果、どのくらいの収入と余裕が生まれたのか
この流れをストーリー形式で追っていきます。
次は、実際の生活リズムや、スタート時点の状態を具体的に見ていきます。
プロフィールとスタート時点の生活|残業・家族・自由時間の少なさ

30代会社員、月20時間前後の残業と通勤がある生活
この記事で紹介する方は30代前半の会社員。
都内の中堅企業で、営業サポートと資料作成を担当しています。
いわゆる「よくあるデスクワークの会社員」です。
特別ハードワークではない。
けれど、ラクとも言えない。
そんな中間くらいの働き方です。
残業は月に20時間前後あります。
1日あたりにすると、だいたい30〜60分です。
定時は18時です。
それでも、会社を出るのは19時前後になる日がほとんどでした。
通勤時間は片道約40分です。
ドアツードアで見ると、
「家を出てから帰ってくるまで12時間以上」という日も珍しくありません。
気づくと、平日は「本業だけで1日が終わる」感覚になっていました。
帰宅するころには頭も体もかなり疲れています。
「副業の勉強をしようかな」と思っても。
そのままスマホを触っているうちに眠くなる。
そんな日が続いていました。
家族構成と1日のタイムライン
家族構成は、既婚で子どもが1人です。
保育園に通う5歳の子どもがいます。
パートナーもフルタイムに近い形で働いています。
家事と育児は、できるだけ分担するようにしていました。
平日のざっくりとしたタイムラインは、次のとおりです。
朝6時30分に起床します。
自分の支度と、子どもの朝ごはんの準備をします。
7時30分ごろに家を出ます。
途中で子どもを保育園に送ります。
会社に着くのは9時前後です。
9時〜18時が定時の勤務時間です。
午前中はメール対応と事務処理が中心です。
午後は、営業資料の準備や簡単な分析作業を行います。
18時を過ぎると、急ぎの資料や翌日の準備が入ります。
結果として、会社を出るのは19時前後になる日が多くなっていました。
家に着くのは20時前後です。
夕食を食べて、片付けをして、子どもをお風呂に入れます。
子どもを寝かしつけるのは21時〜21時30分ごろです。
そのあとに、ようやく自分の時間が少しだけ残ります。
時計を見ると、22時近くになっていることも多いです。
ここから副業や勉強の時間をひねり出す必要があります。
ただ、現実にはかなり疲れています。
「今日はもう無理だ」と感じる日も少なくありませんでした。
副業への関心はあるが「時間がない」が口ぐせだった
そんな生活の中でも、副業への関心はずっとありました。
ニュースやSNSで「副業解禁」「在宅ワーク」という言葉を見るたびに反応していました。
本音としては、月に数万円の副収入があれば心強いと感じていました。
将来の不安もあります。
子どもの教育費も気になります。
ただ、頭に浮かぶ言葉はいつも同じでした。
「やってみたいけど、時間がない」
「平日にこれ以上働いたら体がもたない」
いくつかの不安も重なっていました。
まず、体力面の不安です。
本業だけでヘトヘトなのに、副業までやって大丈夫なのかという心配です。
次に、会社の規定への不安です。
副業が明確に禁止されてはいない。
しかし、どこまでなら問題ないのか自信が持てませんでした。
そして、スキルへの不安です。
「特別な資格もない自分に、できる副業なんてあるのか」
「文章を書くのも早くないし、ITにも強くない」
そう感じていました。
興味はある。
でも、動けない。
その状態が、何か月も続いていました。
気づけば、「時間がないから」「向いていないから」と言い訳をするのが習慣になっていました。
副業の情報を見ても、「どうせ自分には無理だろう」と流してしまうようになっていました。
そんなときに出会ったのが、ChatGPTでした。
「これをきっかけに、時間の使い方を変えられるかもしれない」
そう思い始めたのが、このストーリーのスタート地点です。
ChatGPTとの出会いと「時間を生み出せるかも」と気づくまで
SNSやニュースで見かけた「ChatGPTで副業」の情報
ChatGPTという名前を最初に見たのは、SNSのタイムラインでした。
「これで文章作成が超効率化」
「ChatGPTを使えば副業で月◯万円」
そんな見出しの記事や投稿が、何度も流れてきました。
正直なところ、最初の印象はあまり良くありませんでした。
うさんくさい。
難しそう。
どうせ一部のITに強い人だけの話だろう。
そう感じていました。
ニュースサイトでも、AIやChatGPTの特集を見かけるようになりました。
「仕事が奪われる」
「職種によっては置き換えられる」
そんな強い言葉も目に入りました。
不安もありましたが、「自分には関係ない」と心のどこかで線を引いていました。
忙しい毎日の中で、新しいツールを覚える余裕なんてない。
そう思っていたからです。
それでも、「ChatGPTで副業ができるらしい」という情報だけは記憶に残りました。
タイムラインをスクロールしながら、
「本当にそんなことができるのだろうか」
という疑問だけが、ぼんやりと残っていました。
会社の資料づくりで試した「ちょっとしたプロンプト」
ChatGPTを本格的に意識したのは、ある日の会社でのことでした。
同僚がふと、「最近、資料のたたき台をAIに作らせている」と話してきました。
どんなふうに使っているのかを聞いてみました。
すると、ブラウザでChatGPTを開き、
「◯◯についての社内向け説明文を、箇条書きで3つ作ってください」
といった感じで指示を入れていました。
出てきた文章は、そのまま使える完璧なものではありませんでした。
それでも、「ゼロから考えるよりは、かなり楽そうだ」と感じました。
ちょうどその頃、社内向けの説明資料を作る必要がありました。
テーマは、部署内で導入する新ツールの簡単な説明です。
試しに、自分もChatGPTを開いてみました。
そして、次のような指示を入れてみました。
「社内向けに、新しいツールを導入する理由とメリットを、箇条書きで5つ教えてください。」
数秒で文章が返ってきました。
細かい表現は直す必要がありましたが、
「すべてをゼロから考えなくていい」という安心感がありました。
同じように、社外メールの下書きにも使ってみました。
要点だけを入力して、
「丁寧なビジネスメールに書き直してください」
とお願いしてみました。
これも、少し修正すれば使えるレベルの文章が出てきました。
「これは、思っていたよりも実用的かもしれない」
そう感じました。
自分の作業時間が確かに短くなったと実感した瞬間
最初のうちは、半信半疑のまま使っていました。
それでも、何度か使ううちに、ある変化に気づきました。
それまで、簡単な資料でも2時間近くかかることがありました。
構成を考え、文章を一文ずつ打ち込んでいたからです。
ChatGPTを使い始めてからは、まず構成案を出してもらいます。
そのうえで、各項目のたたき台となる文章も作ってもらいます。
自分は、それを読みながら修正と追記をしていきます。
この流れに変えた結果、
「気づいたら、いつもより早く終わっている」と感じる場面が増えました。
例えば、これまで2時間かかっていた資料作成が、1時間〜1時間20分ほどで終わったことがありました。
正確にストップウォッチで計ったわけではありません。
それでも、時計を見たときに「もうこんな時間?」ではなく、
「まだこの時間で終わった」と感じるようになりました。
メール文も同じです。
一通30分かかっていた慎重なメールが、15分ほどで形になるようになりました。
もちろん、すべての仕事が半分の時間で終わるわけではありません。
判断が必要な仕事や、人との調整が必要な仕事は、変わらず時間がかかります。
それでも、「文章を考える部分」に関しては、
ChatGPTに任せられる範囲が思っていたより広いと感じました。
このあたりから意識が変わり始めました。
「AIは自分の仕事を奪う存在」ではなく、
「自分の時間を少し返してくれる存在」に見え始めたのです。
「もしかして、この浮いた1時間を副業に回せるのでは?」という発想の転換
作業時間が少しずつ短くなってきたころ、ある日ふと気づきました。
「今日、いつもより早く仕事が片付いた」
「この30分〜1時間は、いったい何に使っているだろう」
振り返ってみると、その時間の多くは、
なんとなくスマホを触っている時間になっていました。
ニュースを眺めたり、SNSを流し読みしたりして終わっていました。
そこで、ひとつの考えが浮かびました。
「もしこの時間を、副業の準備や作業に回したらどうなるだろう」
いきなり大きなことをする必要はありません。
最初は、次のような小さなことからで良さそうだと感じました。
- 副業に関する情報を整理する
- 自分に合いそうな副業の候補を書き出してみる
- ChatGPTでプロフィール文や自己紹介のたたき台を作ってみる
ChatGPTを本業で使えば使うほど、
「これは副業にも応用できそうだ」と感じる場面が増えていきました。
この瞬間、「時間がないから副業は無理」という考えが、少しだけ変わりました。
「時間がない」のではなく、
「時間の使い方を変えれば、副業のための30〜60分はつくれるかもしれない」
そんな見方に、少しずつ切り替わり始めたのです。
ここから、
「本業の時短で生まれた時間を、副業にどう回していくか」
というテーマが、具体的な課題として立ち上がってきました。
次は、実際に本業のどの作業にChatGPTを使い、
どれくらいの時間を浮かせていったのかを、もう少し具体的に見ていきます。
本業の作業をChatGPTで時短|どの業務にどう使ったか

メール・チャット返信のテンプレ化で10〜15分ずつ短縮
最初に手を付けたのは、メールと社内チャットの文章でした。
毎日、似たような内容を何度も書いていることに気づいたからです。
例えば、資料送付の連絡。
納期の確認。
軽いお礼のメッセージ。
どれも、一から文章を考えると5〜10分かかっていました。
そこで、ChatGPTに次のような指示を出しました。
「社内向けに、◯◯の資料を共有するメール文を作ってください。
丁寧すぎず、失礼にならない文で、3パターンお願いします。」
すると、すぐに使えそうな文がいくつか返ってきます。
その中から一つを選び、自分の部署名や相手の名前に合わせて少しだけ修正します。
社外メールも同じです。
要件だけ箇条書きにして、
「取引先の担当者に送るビジネスメールとして整えてください。
敬語を丁寧にしてください。」
とお願いするだけです。
このやり方に変えてから、
一通のメールにかかる時間は、だいたい半分になりました。
これまで10〜15分かかっていたものが、3〜7分で済むイメージです。
1日に5〜10通ほどの「よくあるメール」については、ほぼこの方法で対応しました。
小さな短縮の積み重ねですが、1日全体では確実に時間が浮きました。
議事録・メモ・長文資料の要約で思考コストを削減
次に工夫したのは、「読む」作業です。
会議のメモや長めの資料を読むのに、かなりエネルギーを使っていました。
会議後のメモは、箇条書きでバラバラに残っていることが多いです。
これを整理するのに、15〜20分かかることもありました。
そこで、会議メモをそのままChatGPTに貼り付けて、こう指示しました。
「以下は会議メモです。
重要なポイントを3つにまとめてください。
さらに、今後のToDoを3つ挙げてください。」
すると、要点がコンパクトに整理されます。
自分では気づかなかった抜け漏れにも気づきやすくなりました。
長文資料も同じです。
全文を貼るのが難しい場合は、重要そうな部分だけを抜き出して貼りました。
「この文章の内容を、忙しい上司に3分で説明するとしたら、
どんなポイントを伝えればいいか教えてください。」
このように聞くと、「上司に報告する用の要点」が見えてきます。
もちろん、最終的な判断は自分で行います。
それでも、「どこが重要か」を一人で考える時間は大幅に減りました。
議事録整理や資料読みで、1回あたり10〜20分ほどの短縮になった感覚があります。
頭を使う場面も減り、終業間際の疲れ方も少し変わってきました。
企画書・提案書の「骨組み」だけAIに作らせる
もう一つ、大きかったのが企画書・提案書づくりです。
白紙から企画書を書き始めるのは、かなりハードルが高い作業でした。
これまでは、タイトルを考え、目次を考え、
「どの順番で説明するか」を悩むだけで30分以上かかっていました。
ここでも、ChatGPTに「骨組みづくり」を任せるようにしました。
例えば、次のような指示です。
「社内向けに『◯◯という新サービスの簡易提案書』を作ります。
見出し構成(目次)を5〜7個、箇条書きで提案してください。」
返ってきた目次案の中から、使えそうなものを選びます。
そのうえで、
「さきほどの目次案の1〜3について、説明文のたたき台を書いてください。」
という形で、段階的に文章も作ってもらいました。
もちろん、そのままコピペして終わりではありません。
実際の数字や社内の事情に合わせて、自分で加筆・修正します。
それでも、「どこから書き始めるか」を考える時間はほぼゼロになりました。
構成と見出しが決まっているだけで、手が動きやすくなります。
この方法にしてから、
簡易的な企画書であれば、作成時間が2時間→1時間〜1時間20分程度になりました。
内容の質を落とさずに、スタートまでの心理的ハードルも下がりました。
実際にどれくらい時間が浮いたのかのざっくり集計
では、実際にどれくらい時間が浮いたのか。
ざっくりとですが、数週間分を振り返ってみました。
メール・チャット対応での短縮は、1日あたり合計20〜30分ほどでした。
「よくある文面」をテンプレ化した効果です。
議事録・資料要約での短縮は、1日あたり10〜20分ほどです。
会議が多い日は、もう少し増えることもありました。
企画書・提案書づくりは毎日ではありません。
それでも、1本あたり30〜40分ほどの短縮になっていました。
週に1〜2本でも、合計すると1時間前後です。
これらを合計すると、
- 1日あたり:だいたい30〜60分
- 1週間(平日5日)で:2〜4時間前後
このくらいの時間が浮いたイメージです。
もちろん、日によって差はあります。
忙しすぎてChatGPTを使う余裕がない日もありました。
それでも、「何となく忙しい」まま流れていた時間の一部が、
「自分の意思で使える時間」に変わった実感はありました。
この「浮いた30〜60分」を、
次のステップでは「副業時間」として確保していきます。
そして、その具体的な切り替え方を見ていきましょう。
浮いた1日30〜60分を「副業時間」に変えるまでのステップ

「時間ができたらやる」から「この時間は副業に使う」への切り替え
最初の壁は、「時間ができたら副業しよう」という考え方でした。
この考え方のままだと、ほぼ確実に何も始まりません。
やったことは、とてもシンプルでした。
まず、「副業に使う時間帯」を先に決めました。
平日は、子どもを寝かしつけたあとの
「22時〜22時30分」だけを、副業時間としてブロックしました。
次に、その時間をスマホのカレンダーに入れました。
予定のタイトルは「ChatGPT副業タイム」です。
アラームも設定しました。
21時55分に通知が来るようにしました。
このおかげで、
「今日は疲れたし、まあいいか」と流してしまう回数が減りました。
大事なのは、長時間を確保しようとしないことです。
最初は30分だけ。
それを「平日3日分」だけやってみるイメージから始めました。
最初の副業候補を「ChatGPTと相性の良いタスク」から選ぶ
次のステップは、「何を副業にするか」です。
ここでも、背伸びをしないようにしました。
選んだのは、ChatGPTと相性の良いタスクです。
例えば、次のようなものです。
- ライティング案件の下書きづくり
- ブログやnoteの記事構成の作成
- 資料作成のサポート(見出し案、説明文の素案)
- 簡単なリサーチの整理(情報の要約や比較)
これらは、すべて「文章」を扱う仕事です。
ChatGPTが得意としている領域でもあります。
クラウドソーシングで募集されている案件を眺めながら、
「自分でもできそうで、ChatGPTも使えそうな仕事」だけをメモしました。
- 文字数が多くても、下書きはChatGPTに手伝ってもらえる
- 構成や見出しはAIに案を出してもらえる
こう考えると、未経験でも手を伸ばせそうに感じたからです。
逆に、「専門知識がないと危ない分野」や
「完全に自動化して放置するだけ」をうたう怪しい案件は、最初から外しました。
30分でもできる「超ミニタスク」に分解するコツ
30〜60分の時間があっても、
「今日は何をしよう」と考えるだけで終わってしまうことがあります。
そこで工夫したのが、「超ミニタスク」に分解することでした。
例えば、副業ライティングの準備なら、次のように分けました。
- 今日は「見出し案を10個出すだけ」
- 今日は「ChatGPTに構成を作ってもらうだけ」
- 今日は「1つの見出し分だけ本文を書く」
- 今日は「プロンプトの言い回しを改善するだけ」
このように、「30分で終わる単位」にまで細かくしました。
タスクを細かくすると、次のメリットがあります。
- 仕事終わりで疲れていても、「これだけならできそう」と感じやすい
- 途中で中断しても、「どこまでやったか」が分かりやすい
- 少しずつでも前に進んでいる実感が積み上がる
毎回の開始前に「今日はこれだけやる」と1つだけ決めてから動きました。
このルールのおかげで、「何から手をつけるか」で悩む時間が減りました。
本業に支障を出さないためのセルフルール
時間を副業に回し始めると、もう一つの問題が出てきます。
「やりすぎて、本業や体調に影響が出る」ことです。
これを避けるために、いくつかのセルフルールを決めました。
まず、睡眠時間の下限です。
「睡眠は6時間を切らない」というラインを決めました。
副業のために、連日4〜5時間睡眠になることは避けました。
次に、副業に使う時間の上限です。
平日は「1日最大60分まで」と決めました。
どうしても集中したい日でも、23時以降は作業しないようにしました。
さらに、本業の時間帯には副業をしないことも徹底しました。
勤務時間中は、ChatGPTを使うにしても、本業のためだけに使いました。
会社の規定や信用を守るためのラインです。
体調面でもルールを決めました。
- 3日続けて「今日はしんどい」と感じたら、その週は無理をしない
- 休日は「副業をしない時間帯」をあえてつくる
こうした小さなルールを決めておくことで、
「続けること」と「自分を守ること」のバランスをとるようにしました。
結果として、
本業への集中力を落とさずに、
副業の時間もゆるやかに増やしていくことができました。
次のパートでは、
こうして確保した時間を使って、
実際にどのような副業スタイルを選び、
どのように案件や収入につながっていったのかを見ていきます。
ChatGPT×副業で最初の収入が出るまで|具体的なタイムライン
1〜2週目|ChatGPT練習とサンプル作成に集中した期間
1〜2週目は「完全に練習期間」と決めました。
いきなり案件には応募しませんでした。
まずは、架空のテーマで記事を書いてみました。
「リモートワークのコツ」などの一般的なテーマを選びました。
最初にChatGPTに構成案を出してもらいました。
次に、各見出しごとに下書きを作ってもらいました。
そのあとで、自分の言葉に直しました。
この流れを、何本か繰り返しました。
1本あたり1,000〜1,500文字くらいを目安にしました。
同じように、簡単な「社内資料風」の文章も作りました。
社内のお知らせ文。
お礼メールの例文。
そういった形です。
目的は「ChatGPTに何をどう伝えれば、使える文章が返ってくるか」をつかむことでした。
この2週間で、プロンプトの言い方を少しずつ調整できるようになりました。
できあがった記事や文章は、クラウドソーシングで見せる「サンプル候補」としてストックしました。
3〜4週目|クラウドソーシング登録とプロフィール・提案文づくり
3〜4週目で、クラウドソーシングサイトに登録しました。
有名どころを1〜2サイトにしぼりました。
最初に取り組んだのは「プロフィール文」です。
いきなり自分だけで書くのは難しいと感じました。
そこで、ChatGPTに次のようにお願いしました。
「30代会社員で、副業初心者です。
ライティングとChatGPTを使った文章作成サポートをしたいです。
クラウドソーシング用のプロフィール文のたたき台を書いてください。」
返ってきた文章を、そのまま使いませんでした。
自分の経歴。
平日に使える時間。
得意なジャンル。
このあたりを足したり削ったりしました。
同じように、「案件に応募するときの提案文」もテンプレ化しました。
テンプレのたたき台も、ChatGPTに作ってもらいました。
「ライティング案件に応募する提案文の例をください。」
「ChatGPTを使って効率的に進めることも一言入れてください。」
こうして作った文章を、自分の言葉に直しました。
「案件ごとに少しだけ変える」前提で、ベース文を用意しました。
この2週間で、
プロフィール文。
提案文のテンプレ。
サンプル記事数本。
この3つがそろいました。
「これで、いつでも応募を始められる」という状態になりました。
5〜8週目|少額案件の受注〜初収入発生まで
5週目から、実際に案件に応募し始めました。
狙ったのは、文字数の少ない初心者向けライティング案件でした。
5〜6週目の2週間で応募した案件は、合計で約15件でした。
「未経験歓迎」と書かれている案件を中心に選びました。
そのうち、返信が来たのは5件でした。
テストライティングの依頼が2件。
本契約につながったのは1件でした。
最初の案件は、1,500文字の記事作成でした。
報酬は1記事あたり1,000円でした。
構成案はChatGPTに出してもらいました。
本文のたたき台もChatGPTに書かせました。
そのあとで、自分の体験や考えを足して、全体を整えました。
執筆にかかった時間は、トータルで約3時間でした。
修正対応も含めると、少しオーバーしました。
7〜8週目も、引き続き応募を続けました。
この2週間で、追加で10件ほど応募しました。
小さな案件を含めて、合計で3件受注できました。
8週目の終わりまでに、受注した案件は4件になりました。
単価は1件あたり1,000〜2,000円の範囲でした。
初収入の金額と時給換算で見た「正直な感想」
2か月(8週間)の時点での収入は、合計で約7,000円でした。
内訳は、1,000〜2,000円のライティング案件が数件です。
作業時間は、合計で約15〜20時間ほどでした。
1記事あたりにかかった時間は、2〜4時間くらいでした。
時給に直すと、正直なところ高いとは言えませんでした。
1時間あたりにすると、400〜500円前後です。
「これだけ頑張ってこの金額か」と感じた瞬間もありました。
一方で、「0が1になった」という実感もありました。
それまでの自分は、副業収入がゼロでした。
お金をもらって何かを書いた経験もありませんでした。
小さくても、お金が振り込まれた現実は大きかったです。
「ChatGPTを使いながらなら、自分でも案件をこなせる」という手応えもありました。
もう一つの気づきもありました。
1件目より2件目。
2件目より3件目。
少しずつ、作業スピードが上がっていたことです。
ChatGPTへの指示の出し方も、少しずつうまくなっていました。
構成の作り方も、最初より悩まなくなっていました。
「今は時給が安くても、ここから単価アップや効率化で伸ばしていけそうだ」
2か月目の終わりには、そう感じられるようになっていました。
このタイミングで、「次は月1万円を目指す」という次の目標を立てます。
そのために必要な工夫や見直しが、次のステップになります。
時間とメンタルに起きた変化|良かった点・しんどかった点
良かった点|「仕事に追われるだけの毎日」から少し抜け出せた感覚
ChatGPTを使い始めて、一番大きかったのは「気持ちの余裕」です。
それまでは、
平日は「起きる → 仕事 → 寝る」で終わっていました。
一日が全部「やらなければいけないこと」で埋まっていました。
本業での時短が効いてきて、
1日30〜60分の自由時間を意識的に作れるようになりました。
この時間を「自分の意思で使える時間」として見える化できたことが、大きな変化でした。
副業の準備に充てた日もあります。
プロンプトを試したり、応募文を整えたり。
一方で、「今日は疲れている」と感じた日は、
あえて本を読んだり、何もしない時間にあてた日もあります。
「自分で決めて休む」ことができたのも、以前との違いでした。
もう一つの良かった点は、「学びにお金と時間を回せたこと」です。
小さくても副収入が入ると、
その一部を本やオンライン講座に使うことができます。
「本業からの給料だけでは、もったいなくて買わなかったもの」に手を伸ばせました。
その積み重ねが、「自分は何もできない会社員ではない」という感覚につながりました。
しんどかった点|本業+副業でキャパオーバーしかけた瞬間
良いことばかりではありませんでした。
本業と副業を両立しようとして、キャパオーバーしかけた時期もあります。
たとえば、納期が重なった週です。
本業では急ぎの資料が増えました。
同じタイミングで、副業のライティング案件も締切が近づいていました。
平日の夜に無理をして、眠る時間を削った日が続きました。
寝るのが24時を過ぎる日が増えました。
翌朝の目覚めが明らかにつらくなりました。
仕事中の集中力も、少し落ちていると感じました。
いつもよりミスが増えそうな気配がありました。
家族との時間にも影響が出かけました。
帰宅後に「今日は副業を進めなきゃ」と焦るあまり、
会話が短くなった日もあります。
子どもと遊ぶ時間を削ってしまった日もありました。
このときは
「このペースで続けたら、どこかで必ず壊れる」と感じました。
ChatGPTがいても、自分の体力や集中力には限界がある。
その当たり前のことを、痛い形で思い出すことになりました。
ChatGPTへの「過信」と「丸投げ」が招きかけたトラブル
もう一つのしんどさは、ChatGPTへの「過信」が原因でした。
あるライティング案件で、情報リサーチをChatGPTに任せすぎたことがありました。
キーワードを入れて要点を出してもらい、
そのまま本文のたたき台にも使いました。
一見、きれいな文章ができあがりました。
ところが、チェックしていると、
一部の情報が古かったり、事実と少し違っていたりしたのです。
もしこのまま納品していたら、
クライアントの信頼を一気に失っていたかもしれません。
ギリギリのところで気づき、
自分で公式サイトなどを確認し直して、書き換えました。
別の場面では、文章のトーンのずれにも悩まされました。
ChatGPTが出した文章が、
「丁寧すぎて冷たい印象」になってしまったのです。
本当は、読者に寄り添う柔らかいトーンが求められていました。
それに気づかず、そのまま納品しそうになりました。
この経験から痛感しました。
「ChatGPTが書いたから安心」ではない。
「たたき台を作るツール」であって、
最後の責任は自分にあるということです。
続けるために見直したこと|タスク量・案件の選び方・休む日の決め方
こうした失敗やしんどさを踏まえて、いくつか見直しをしました。
まず、タスク量の見直しです。
「平日1日あたり、30〜60分以上はやらない」と再度決めました。
締切が重なりそうなときは、新しい案件を受けないようにしました。
次に、案件の選び方です。
単価が低く、ボリュームだけが多い案件は避けるようにしました。
「学びになるか」「長く続けられそうか」という視点を足しました。
さらに、休む日のルールも決めました。
週に1日は「副業を一切しない日」を作ることにしました。
その日は、ChatGPTも開かないと決めました。
本業が特にハードな週は、
副業の時間を「情報整理」や「振り返り」だけにとどめる日もありました。
がっつり作業をせず、考えを整えるだけにしました。
最後に、ChatGPTとの付き合い方も見直しました。
- 事実確認が必要な情報は、自分で必ず裏どりをする
- 文章のトーンは、読み手を想像しながら自分で調整する
- 「丸投げ」ではなく、「共同作業」として使う
この3つを意識するようにしました。
その結果、
本業への悪影響を抑えながら、
副業もゆるやかに続けていけるペースが見えてきました。
次のパートでは、
こうして整えてきた時間と働き方が、
今後の収入アップやキャリアにどうつながっていくのかを整理していきます。
まとめ|ChatGPTで時間を取り戻したい会社員が最初にやるべきこと
この2〜3か月で分かった「時間を取り戻す3つの鍵」
ストーリーを振り返ると、「時間を取り戻す」ための鍵は大きく3つでした。
1つ目は、本業の時短です。
いきなり副業を増やすのではなく、
まず「今やっている仕事の中で、ChatGPTに任せられる部分」を探しました。
メール文のたたき台。
議事録やメモの要約。
企画書の骨組み。
こういった作業をAIに手伝ってもらうことで、1日30〜60分を捻出できました。
2つ目は、その時間を「見える形でブロックすること」です。
「空いた時間でやる」では続きません。
カレンダーに「副業時間」を入れ、曜日と時間帯を決めてしまう。
このシンプルな一歩が、習慣化の土台になりました。
3つ目は、「副業タスクを小さく分けること」です。
1時間で記事1本を書くのは難しくても、
30分で「見出しだけ考える」「プロンプトだけ整える」なら現実的です。
本業の時短。
時間ブロック。
小さなタスクへの分解。
この3つを組み合わせることで、
「仕事に追われるだけの毎日」から少しずつ抜け出せると感じました。
避けたほうがよい稼ぎ方と、自分を守るための最低限のルール
一方で、避けたほうがよい稼ぎ方もはっきりしてきました。
まず、グレーな案件です。
著作権ギリギリのリライト。
情報の裏どりをしない医療・投資系コンテンツ。
「完全自動で放置OK」とうたう高額商材。
こういったものには近づかないほうが安全です。
次に、睡眠を削り続けるやり方です。
短期的には作業時間を増やせても、
本業のパフォーマンスが落ちたり、体調を崩したりするリスクがあります。
結果として、副業どころではなくなる恐れがあります。
そして、会社の規定違反です。
就業時間中に副業作業をする。
会社の機密情報を、そのままChatGPTに入力する。
このような行為は、信用を失う原因になります。
自分を守るための最低限のルールとしては、次のようなものがあります。
- 睡眠時間の下限を決める(例:6時間は必ず確保する)
- 副業に使う時間の上限を決める(例:平日は最大60分まで)
- 会社の規定を確認し、「やってはいけないライン」を把握する
- ChatGPTに入力して良い情報と、入力してはいけない情報を分ける
このあたりを最初に決めておくと、安心して続けやすくなります。
今日からできる小さな一歩の提案
最後に、「今日からできる一歩」をいくつか挙げます。
大きな決断は不要です。
ほんの少しだけ、時間の使い方を変えるイメージです。
まずは、「1日のタスク整理」をChatGPTに手伝ってもらうことです。
今日やるべき仕事を箇条書きにして、
「このタスクを、重要度と緊急度で整理してください。」
とお願いしてみます。
これだけでも、頭の中が少し整理されます。
次に、「よく使うメール文のテンプレ」を1つ作ってみることです。
社内連絡やお礼メールなど、頻度の高いものを1つ選びます。
ChatGPTにたたき台を書いてもらい、自分用テンプレに仕上げます。
もう一歩踏み出せそうなら、
「副業に使える30分」を1回だけカレンダーに入れてみてください。
具体的な内容は、例えば次のようなものです。
- ChatGPTに、自分の職種で時短できそうな業務を洗い出してもらう
- クラウドソーシングサイトを1つだけ覗いてみる
- 自分のプロフィール文のたたき台をChatGPTに作ってもらう
ここまでできれば、「時間を取り戻す準備」はもう始まっています。
ChatGPTは、すべてを自動でやってくれる魔法の道具ではありません。
ただ、「本業の一部を軽くし、副業に回せる時間をつくる」ための強力なサポートにはなります。
本業の時短。
時間のブロック。
小さな副業タスク。
この3つを意識しながら、
まずは「今日30分だけやってみる」ことから始めてみてください。


