ChatGPT×ストック素材副業！AI生成画像を写真素材サイトで販売して稼ぐ手順

「写真素材を販売して副業収入を得る」――そんな働き方が、いまAIの力で身近になっています。
これまでプロのカメラマンだけが参入できたストックフォトの世界も、ChatGPTと画像生成AIを組み合わせることで、誰でもオリジナル素材を作って販売できる時代になりました。

この記事では、ChatGPTでテーマや構図を考え、AI画像を作成し、ストックサイトで販売するまでの具体的な手順を初心者向けにわかりやすく解説します。
必要なツールや登録方法、収益モデル、著作権の注意点までを丁寧にまとめました。

「撮影スキルがない」「デザイン経験がない」人でも大丈夫。
ChatGPTをうまく活用すれば、あなたの発想が“売れる素材”になる。
今日から始められるAI写真素材副業の第一歩を、一緒に見ていきましょう。

ストック素材販売副業の可能性とAI画像の潮流
必要な準備と使用ツール（無料／低コストから始める）
AI画像をストックサイトにアップロードして販売する流れ
収益モデルと目指す目安
注意点・ライセンス・著作権・リスク管理
今すぐ始めるためのステップ＆チェックリスト

ストック素材販売副業の可能性とAI画像の潮流

写真素材販売（ストックフォト）の市場動向と副業としての魅力

SNSやウェブメディア、YouTube、企業サイトの拡大により、「画像素材を必要とする市場」はここ数年で急拡大しています。
従来のストックフォトは、プロカメラマンが撮影した写真を販売する仕組みが中心でしたが、今では一般ユーザーが投稿・販売できる時代です。

たとえば「PIXTA」「Adobe Stock」「Shutterstock」といった大手ストックサイトでは、1枚数百円〜数千円のダウンロード販売が行われています。
1枚あたりの報酬は小さくても、継続的にアップロードを重ねることで「ストック収入（継続報酬）」を生み出せるのが魅力です。

特に副業としてのメリットは、

撮影・編集・販売を在宅で完結できる
時間に縛られず“ストック資産”として残る
一度アップすれば長期的にダウンロードされ続ける

といった「スキルよりも継続力が収益につながる」構造にあります。
そして今、この市場に新たな風を吹かせているのが「AI生成画像」です。

なぜ今「AI生成画像×ストック素材」がチャンスなのか

近年、画像生成AIの進化により、高品質な写真風画像やイラストを誰でも作れるようになりました。
これにより、素材販売の新しい参入機会が生まれています。

以前は「撮影機材」「モデル」「ロケ地」などが必要で、初期投資のハードルが高かった写真素材ビジネス。
しかし今は、ChatGPTでテーマや構図を考え、画像生成AI（DALL·E、Midjourney、Stable Diffusionなど）に指示するだけで、オリジナル素材を数分で作成可能です。

AI画像が特に注目されている理由は、

特定の人物・場所に依存せず、汎用性の高い素材を作れる
ニッチなテーマ（例：「シニア層のオンライン学習」「在宅ワーク風景」など）を狙える
修正・再生成が容易で、制作スピードが圧倒的に早い

という3点です。
つまり、「時間をかけずに質の高い素材を量産できる」 という点で、AI画像×ストック販売は副業として非常に相性が良いのです。

ChatGPT／画像生成AIを活用した新しい素材作成スタイル

ChatGPTは、単に文章を作るだけでなく、画像制作の“設計者”として活躍します。
たとえば以下のような使い方が可能です。

💬 ChatGPT活用例

ビジネスプレゼン中の男女が写った明るいオフィスシーンをAIで生成したいです。
どんな構図や照明設定が効果的ですか？

海外の街並みを背景に“旅の自由”を感じる写真素材のプロンプトを考えてください。

このようにChatGPTに“テーマ”と“目的”を伝えるだけで、

被写体の構成
撮影角度・雰囲気
カラーコントラストや光源設定
などを提案してくれます。

その提案をそのまま画像生成AIに入力すれば、売れやすいクオリティのAI写真素材が自動的に生まれる仕組みです。
さらにChatGPTは、ストックサイト登録時に必要なタイトル・説明文・タグ付けの作成にも活用できるため、販売作業の効率化にもつながります。

AIと人の発想を組み合わせた「ChatGPT×画像生成AI」の素材制作は、
これからの副業の“新しいクリエイティブワーク”として急速に広がっています。

写真素材だけではなく“AI生成素材”のニーズ・未来予測

AI生成素材の市場は、2025年以降さらに拡大すると予測されています。
企業がマーケティングやSNS運用を行う上で、短時間で多量のビジュアルを更新できることが重視されているためです。

実際、Adobe StockやShutterstockでもAI生成画像の投稿が解禁され、
「AI-generated content（AI生成素材）」というカテゴリーが明確に設けられています。
この変化は、AI画像が単なるトレンドではなく、新しい商用素材の一分野として定着しつつあることを意味しています。

また、需要が高いのは「現実には撮影が難しいテーマ」――
たとえば宇宙、未来都市、架空の人物、世界の名所の創作アレンジなど。
これらはAIだからこそ再現できる素材であり、差別化しやすいジャンルです。

今後は、ChatGPTによる構図設計と画像生成AIの融合で、
“撮影せずに作るストックフォト”が新しい副業モデルの主流になるでしょう。
早いうちにこの流れに乗ることで、競合が少ない市場で実績を積むチャンスが広がります。

必要な準備と使用ツール（無料／低コストから始める）

使用ツール一覧：ChatGPT、画像生成AI、ストック素材サイト登録など

AI画像を販売するために必要なものは、「ChatGPT」「画像生成AI」「販売サイト（ストックフォト）」の3つだけです。
どれも無料または低コストで利用でき、初期費用をほぼかけずに始められます。

📘 基本ツールセット

ChatGPT
アイデア出し・テーマ選定・説明文・タグ生成を基本ChatGPTで行います。
無料版でも十分活用できますが、より高精度な指示や英語プロンプト生成を行いたい場合は「ChatGPT Plus」が便利です。
画像生成AI
代表的なものは DALL·E（ChatGPT内で利用可）, Midjourney, Stable Diffusion, Leonardo.ai など。
「写実的に見せたい」「ファンタジー風に仕上げたい」など目的に応じて使い分けましょう。
AI画像投稿が可能なストック素材サイト
AI生成素材の販売が許可されているのは以下のサイトです。

　- Adobe Stock（AI-generatedタグ必須）
　- PIXTA（ピクスタ）（AI生成画像カテゴリあり）
　- Dreamstime
　- 123RF
　- Depositphotos

一方で、Shutterstock・iStock・Getty Images・AlamyなどはAI素材投稿が禁止されているため注意してください。
規約違反になるとアカウントが停止される可能性もあるため、投稿前に各サイトのガイドラインを必ず確認しておきましょう。

ChatGPTでアイデア出し・テーマ決定（どんな画像が売れるか）

売れる素材を作るためには、まず「需要のあるテーマ」を見つけることが重要です。
ChatGPTを使えば、思いつきではなくデータに基づいた発想が可能になります。

💬 プロンプト例（テーマ発想）

ストックフォトで売れやすいAI生成画像のテーマを10個教えてください。
ビジネス、教育、ライフスタイル、テクノロジーなど幅広くお願いします。

すると、ChatGPTは「リモートワーク」「高齢化社会」「エコライフ」「オンライン学習」など、需要が安定しているテーマを提案してくれます。

さらに深掘りして、

“オンライン学習”をテーマにしたAI写真素材を作りたいので、構図や色のトーンを3パターン提案してください。

と依頼すれば、構図・被写体・照明設定まで具体化できます。

つまりChatGPTは、あなたの頭の中のイメージを「商用レベルの企画案」に変換する強力なアシスタントです。

画像生成AIで素材画像を作る手順（テーマ＋構図＋クオリティ）

テーマが決まったら、画像生成AIで素材を制作します。
作業の流れは非常にシンプルです。

📷 基本手順

ChatGPTが提案した構図やトーンを英語プロンプトにまとめる
DALL·EやMidjourneyなどのツールに入力して生成
複数案を出して比較・再生成し、構図バランスを整える
CanvaやPhotopeaでトリミング・明るさ・ノイズ除去などの軽い補正を行う

💡 クオリティを上げるコツ

「natural daylight (5500K)」「realistic」「balanced composition」などを必ず入れる
手や顔などAIが苦手な部分は “anatomically correct” と明記
出力サイズは4000×3000px以上（Adobe Stock基準）を目安に設定

ChatGPTを使えば、英語が苦手でも「このテーマで販売用AI画像を作りたい。英語プロンプトを作って」と依頼するだけで、
販売基準を満たすAI素材を短時間で量産できます。

ストック素材サイトに登録・アップロード準備（アカウント・キーワード登録）

画像が完成したら、販売サイトに登録してアップロードします。
ここでもChatGPTが強力な時短ツールになります。

📘 アップロードまでの流れ（例：PIXTA）

無料アカウント作成
本人確認書類を提出（審査1〜3日程度）
AI画像をJPEG形式でアップロード
ChatGPTで生成したタイトル・説明文・タグを入力
「AI-generated（AI生成）」と明記して申請

AI画像の場合、「AI生成物である」旨を必ず明記することがルールです。
AI生成を偽装するとアカウント停止のリスクがあるため、透明性を保つのが信頼につながります。

また、タグ（キーワード）は検索経由の売上に直結する重要要素。
ChatGPTに

この画像に合うタグを日本語と英語で10個提案してください。

と頼めば、SEO効果の高いタグが一瞬で作れます。

AI画像をストックサイトにアップロードして販売する流れ

ストックサイト選びと登録方法（国内／海外・実績サイト紹介）

AI画像の販売を始めるには、まず「どのサイトで売るか」を決めましょう。
サイトごとに審査基準や報酬率が異なるため、最初は1～2サイトに絞って実践するのがおすすめです。

📘 AI画像販売が可能な主要サイト（2025年版）

サイト名	対応	特徴
PIXTA（日本）	✅ 投稿可	国内ユーザーが多く、説明文を日本語で登録できる。初心者にもやさしいUI。
Adobe Stock（海外）	✅ 投稿可	世界的に利用者が多く、AI画像販売カテゴリーが整備済み。英語登録が必要。
Dreamstime	✅ 投稿可	英語ベース。初心者歓迎で登録が容易。
123RF／Depositphotos	✅ 投稿可	審査が比較的通りやすく、販売実績も多い。

🔴 AI画像投稿NGサイト（登録しない方が良い）

Shutterstock（外部AI素材禁止）
iStock／Getty Images（著作権懸念により禁止）
Alamy（商用登録不可）

登録の流れはどのサイトも似ており、
アカウント作成 → 本人確認 → 作品アップロード → 審査 → 販売開始 の5ステップです。
PIXTAのように日本語対応しているサイトから始めるとスムーズです。

画像の要件（解像度、フォーマット、キーワード・説明文）

AI生成画像も、ストックサイトでは通常の写真素材と同様に品質基準を満たす必要があります。

📷 一般的な技術要件

解像度： 4000×3000px以上（12メガピクセル以上推奨）
ファイル形式： JPEG（高画質・圧縮率80～90%）
色情報： sRGBカラープロファイル
ノイズ・ぼけ・指の歪みなどは不可
透かし・文字・ロゴの挿入は禁止

AI画像の場合は、「AI-generated」「AI生成画像」であることを明記し、生成ツール（例：ChatGPT＋DALL·E）を入力フォームで指定します。
また、素材のタイトル・説明文・タグ（キーワード）はSEOの役割を果たす重要要素。
検索にヒットする言葉を入れることで、露出と販売率が大きく変わります。

💡 ポイント

タイトル：何を・どんなシーンで表現しているかを簡潔に（例：「朝の光の中でノートPCを操作する女性」）
説明文：画像の目的や雰囲気を文章で補足（例：「在宅勤務やオンライン学習をテーマにしたビジネス素材」）
タグ：ジャンル（例：仕事／女性／ノートPC／自然光／在宅勤務）など10～20個が目安

これらはすべてChatGPTで自動生成できるため、次項でその方法を解説します。

ChatGPTを使った説明文・キーワード作成のコツ

ChatGPTは、販売用の説明文やタグを作るのに非常に役立ちます。
特に海外サイトでは英語登録が必要なため、自然な英語表現を自動生成できるのが大きな強みです。

💬 例：ChatGPTへの指示

AIで生成した‘Japanese senior couple walking in the park’という画像をAdobe Stockに投稿したいので、英語と日本語のタイトル・説明文・20個のタグをSEOを意識して作ってください。

ChatGPTは次のように出力してくれます。

📘 出力例（英語）

Title: Senior couple walking in the park under soft morning light
Description: A cheerful elderly couple walking through a green park in springtime, symbolizing active aging and wellness. Perfect for healthcare, family, or lifestyle concepts.
Tags: senior couple, park, morning light, happiness, wellness, active life, retirement, nature, etc.

📘 出力例（日本語）

タイトル： 春の公園を歩くシニア夫婦
説明文： 健康的な暮らしや家族の絆をテーマにした明るい雰囲気の素材。介護・医療・ライフスタイルなどに最適。
タグ： シニア, 夫婦, 公園, 朝, 散歩, 健康, 笑顔, ライフスタイル, 高齢者, 春

このようにChatGPTを活用すれば、1枚あたりの登録作業を数分で完了できます。
また、ChatGPTに「売れやすいキーワードを優先的に出して」と補足すれば、よりSEO効果の高いタグリストを作成可能です。

アップロード後の審査・収益化の流れを理解する

素材をアップロードすると、各ストックサイトの審査チームによる確認が行われます。
一般的には24〜72時間ほどで結果が通知され、承認されると販売ページが自動的に公開されます。

🕒 審査で見られるポイント

画質（ノイズ・歪み・手や顔の不自然さ）
タイトル・タグの適切性
AI生成である旨の記載有無
被写体が特定の個人・ブランドに該当しないか

審査を通過すれば、購入・ダウンロードのたびに報酬が発生します。
1ダウンロードあたりの単価は数十〜数百円程度ですが、“数を積み上げるほど資産化する” のがストックフォト副業の魅力です。

また、販売実績データを分析し、ChatGPTに

この3枚のうちどのテーマが需要が高いと思いますか？改善案を出してください。

と相談すれば、AIがマーケット視点で提案をくれます。
この「生成＋販売＋改善」のサイクルを回すことで、より収益性の高い素材ポートフォリオを構築できます。

収益モデルと目指す目安

1枚あたりの報酬・収益分配の基本（初心者〜中級者）

AI画像販売の収益は、「1枚あたりの報酬単価 × ダウンロード数」で決まります。
報酬単価は販売サイトや購入形態（定額制・単品購入）によって異なりますが、以下の範囲が目安です。

📘 主要ストックサイトの報酬単価（2025年時点）

サイト	平均報酬（1DLあたり）	特徴
PIXTA	約40〜120円	定額DLと単品販売の差が大きい。日本語登録が強み。
Adobe Stock	約50〜150円	海外利用者が多く、AI画像カテゴリ整備済み。
Dreamstime	約30〜100円	審査が比較的やさしく、初心者向け。
123RF／Depositphotos	約20〜100円	サブスクリプション中心。数で勝負するタイプ。

一見単価は低く見えますが、AI画像は制作コストがほぼゼロ。
1枚が月に数回DLされるだけでも、100枚・500枚と積み上げるほど安定的なストック収益になります。
また、PIXTAやAdobe Stockでは、累計DL数に応じて報酬率が上がるランク制度もあり、継続投稿が有利に働きます。

専門テーマ・複数枚シリーズで報酬を伸ばす仕組み

収益を上げているクリエイターの共通点は、「特定テーマ×シリーズ構成」です。
購入者（企業・メディア・デザイナー）は、同じトーンの画像を複数使いたいケースが多く、
単発よりもシリーズ展開された素材が売れやすい傾向があります。

💡 シリーズ化の実例

「在宅ワーク」：男女別、角度違い、背景違いなど10枚構成
「シニアの暮らし」：散歩・食事・健康・読書など一貫した雰囲気で制作
「四季の自然」：春（桜）・夏（海）・秋（紅葉）・冬（雪）を同トーンで展開

ChatGPTに

“健康的なシニアライフ”をテーマに、10枚シリーズ用の構図と撮影シーンを提案してください。

と依頼すれば、統一感ある構図案を自動生成できます。

この方法なら、AI画像でも“量産ではなく企画で勝つ”戦略が可能。
シリーズで検索露出が増え、1テーマから安定したDL数を得られるようになります。

月1〜5万円を目指す販売プランシミュレーション

AI画像販売は「継続アップロード」で成果が積み上がる副業です。
以下は、実際の販売者データや市場平均をもとにしたシミュレーション例です。

📊 ステップ別プラン（目標シミュレーション）

期間	登録枚数目安	想定DL数（月）	収益目安
1か月目	50枚	10〜20DL	約500〜2,000円
3か月目	200枚	80〜150DL	約4,000〜10,000円
6か月目	500枚	250〜400DL	約12,000〜25,000円
12か月目	1,000枚以上	600DL〜	約30,000〜50,000円以上

これは「1DL＝50〜100円」での計算ですが、ヒット素材（高需要テーマや英語タグ最適化済み画像）が出ると
1枚で数百DLされるケースもあります。

現実的な目標は、

まずは3か月で200枚登録
半年で500枚到達を目指す
このペースで続ければ、月1〜3万円の安定収入ラインに到達可能です。
AI生成なら作業コストが低く、週末副業にも十分取り組めます。

実際に売れているAI生成素材のテーマ例（トレンド分析）

2025年現在、AI生成素材の人気テーマには明確な傾向があります。
Adobe Stock・PIXTAなど主要サイトのトレンドを分析すると、以下の5ジャンルが上位を占めています。

📈 人気テーマTOP5（AIストック市場）

ビジネス・リモートワーク系
　ノートPC操作、オンライン会議、デスクワーク風景など。継続的な企業需要。
ライフスタイル・シニア世代系
　健康、夫婦時間、趣味活動など「ポジティブな老後」が人気。
テクノロジー・未来都市系
　AI、メタバース、データネットワークなどの抽象表現。海外市場で高需要。
自然・季節・抽象背景系
　背景素材・グラデーションなどWebデザイン向け。制作が簡単で量産しやすい。
環境・教育・日本文化系（新トレンド）
　サステナブル、オンライン学習、和風・地域観光など。日本発素材として海外需要が急上昇中。

AI画像の強みは、現実では撮れないテーマを自由に表現できること。
ChatGPTで「2025年に需要が高まるAIストックテーマを5つ挙げて」と尋ねれば、
時事性やトレンドを反映した企画を短時間で立てられます。

AIツールを使いこなせば、「撮らないフォトグラファー」として継続的に収益を積み上げることが可能です。

注意点・ライセンス・著作権・リスク管理

AI生成画像の著作権・使用権（どこまで改変すれば自分素材か）

AI画像販売でもっとも誤解されやすいのが、「著作権の扱い」です。
AIが自動生成した画像は厳密には“人間による創作物”とみなされにくいため、
サイトによっては「著作権は主張できないが、商用利用は可能」という形で運用されています。

たとえば、Adobe Stock や PIXTA は次のように定義しています。

Adobe Stock：AI生成素材は「生成AI」と明記すれば販売可能。著作権は主張不可だが販売権あり。
PIXTA：AI画像は「自分が生成・調整したものに限る」。他者のプロンプトや作品を流用して出力した画像を出した場合はNG。

つまり、ChatGPTや画像生成AIで作った素材を使う場合は、
「構図・テーマ・加工内容を自分で指示・調整した」ことが重要です。

📌 安全ラインの目安

プロンプトを自分で作る
出力後にCanvaやPhotoshopなどでトリミング・色補正・構図調整を行う
他人の画像・キャラ・商標を素材に使わない

これらを守れば、“自分が制作した商用利用可素材”として扱うことが可能です。

ストックサイトの審査で落ちやすいポイント（ブランド・商標・人物肖像など）

AI画像販売では、審査落ちの理由の8割が「権利関連」です。
審査に通らない典型例は以下の通りです。

🚫 落ちやすいNGパターン

ブランド・ロゴ・商品名が写っている／似ている
　例：Appleマーク、車のエンブレム、スポーツブランドなど。AIが似た意匠を生成してもNG。
人物肖像・著名人風のキャラ
　「俳優そっくり」などは肖像権侵害になるおそれあり。架空人物でも実在モデルに類似は不可。
AI特有の不自然な描写（手・指・瞳など）
　構図やディテールが崩れていると審査落ち。特に「リアル人物系」は厳しい。
低解像度・ノイズ・JPEG圧縮劣化
　AI生成時に出力サイズを大きくし、解像度300dpi以上を目安に。

審査に通りやすいのは、抽象背景・モチーフ・コンセプトイラストなど。
人物や製品を避け、テーマ性重視のビジュアルを狙うのが成功の近道です。

キーワード登録・説明文の誤りによる「非表示・売れない」のリスク

意外と多いのが、「画像自体は良いのに売れない」ケース。
その原因の多くは、タグ・タイトル・説明文の登録ミスです。

ストックサイトの検索ロジックは、キーワード一致＋クリック率＋DL率で決まるため、
タグの精度が低いと検索結果に出てこない（非表示扱い）ことがあります。

ChatGPTを使えば、登録時の効率を大幅に改善できます。
たとえば以下のようなプロンプトを使うと、最適なSEOタグを自動生成できます。

💬 例：ChatGPT活用法

PIXTAで販売する“シニア夫婦が笑顔で散歩するAI画像”に使える、検索されやすい日本語タグ20個を出してください。

ChatGPTは“ストックサイトSEO”を意識した自然言語処理を得意としており、
初心者でもタグ登録の精度を高めやすいのが大きなメリットです。
特に英語圏サイト（Adobe Stockなど）では、ChatGPTで英語タイトル＋タグを自動生成することで、DL率が2〜3倍に上がるケースもあります。

継続的スキルアップとトレンド追跡の方法

AI素材販売は、「一度作って終わり」ではなく継続的にテーマを更新することが重要です。
2025年以降はAI生成の参入者が急増しており、
差別化には“トレンドを先読みする力”が欠かせません。

🧭 スキルアップとトレンド追跡のおすすめ方法

PIXTA公式ブログ／Adobe Stockブログ：最新テーマ・タグトレンドを毎月更新。
Googleトレンド＋ChatGPT：旬のキーワードを抽出して新テーマに展開。
Canva／Envato Elementsなどのテンプレート人気カテゴリを分析：需要の高い色味・構図を確認。
SNS（X・Pinterest・Behance）：AIアートやストック販売者の投稿から人気傾向を把握。

また、ChatGPTに

Adobe Stockで今伸びているAI画像のテーマを3つ予想してください。

と尋ねるだけで、データに基づいた分析と次の方向性を得られます。

AI画像販売は“技術職”ではなく“情報更新職”。
トレンドを捉え、手を動かし続ける人ほど成果を出しやすい分野です。

今すぐ始めるためのステップ＆チェックリスト

初日〜1週間：ツール準備と素材作成練習

まずは、「環境を整える」ことから始めましょう。
AI画像販売は初期投資ゼロでも始められるため、最初の1週間は「設定と練習」に集中します。

🧰 準備チェックリスト（Day1〜7）

ChatGPTの無料プランまたはPro版を準備（画像生成AIの指示出しに使用）
画像生成AI（例：DALL·E、Leonardo AI、Bing Image Creator など）を利用可能に設定
CanvaまたはPhotopeaなどの無料画像編集ツールを登録
販売サイトの候補（PIXTA／Adobe Stock／123RF）を1つ選ぶ
ChatGPTにテーマを相談して「10枚練習テーマ」を作成

最初は“売る”よりも“操作に慣れる”が目的です。
「春の自然」「デジタルライフ」「読書する女性」など、シンプルで構図が安定するテーマを選び、
画像生成→微調整→保存の流れを体で覚えておくと後がスムーズです。

1か月目：画像を10〜20枚作成してアップロードテスト

2週目以降は、実際に販売用画像の制作・登録を進めてみましょう。
この段階では“スピードより正確さ”が重要です。

📋 1か月目の目標タスク

ChatGPTで「今月の販売テーマ」を3つ決める
各テーマで5〜10枚ずつ作成し、合計10〜20枚を登録
タイトル・タグ・説明文をChatGPTに英語＋日本語で自動生成させる
PIXTA／Adobe Stockにそれぞれ3枚ずつアップロードして審査テスト

最初の審査で落ちても問題ありません。
どんな理由で落ちたかをメモして、次の素材に反映することが一番の学習機会です。
この期間で「アップロードまでの作業工程」を確立しておくと、2か月目以降の作業効率が一気に上がります。

3か月目以降：売れ筋テーマの分析・改善サイクルへ

販売データがたまり始めたら、次は「分析と改善」に入ります。
AI素材販売では“つくる力”よりも“改善し続ける力”が成果を分けます。

📈 継続ステップ（Month3〜）

各サイトの「ダウンロード履歴」を月1回チェック
売れている画像の共通点（色味・構図・タグ）を分析
ChatGPTに「売れ筋の特徴」を要約させ、次回テーマに反映
毎月10〜30枚の新規アップロードを継続
トレンド（AI・教育・シニア・自然）に沿った新企画を立てる

たとえば、ChatGPTに

過去30日でDLが多かったタグに共通点を分析してください。

と入力すれば、自動で“次に作るべきテーマ案”を提案してくれます。
このデータサイクルを回すことで、月1万円→3万円→5万円と安定的に伸ばすことができます。

まとめ：今日からできるアクションと習慣化のコツ

AI画像販売は、「作業の積み重ねが資産になる副業」です。
特別な才能やデザインセンスがなくても、ツールを理解して行動を継続すれば確実に成果が出ます。

🎯 今日からできるアクション3つ

ChatGPTで「販売できるAI画像テーマ10個」を提案させる
Canvaで試作を1枚作り、SNSやブログに公開して反応をみる
PIXTAまたはAdobe Stockにアカウント登録し、アップロード画面を開いてみる

重要なのは、“完璧な準備”ではなく「まず1枚を出すこと」。
1枚目を登録できれば、副業としての第一歩はもう始まっています。
その積み重ねが、半年後の安定収益につながる最大の近道です。